Commit 159c8191 by o.kimura

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<div class="a"> <div class="a">
<p>日本で施行されている感染症法は、感染性微生物を、感染力や重篤性の観点から危険性が高い順に一類〜五類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症に分類し、感染症の予防と蔓延防止を図るとともに、過剰な施策が無いよう人権にも配慮しています。</p> <p>日本で施行されている感染症法は、感染性微生物を、感染力や重篤性の観点から危険性が高い順に一類〜五類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症に分類し、感染症の予防と蔓延防止を図るとともに、過剰な施策が無いよう人権にも配慮しています。</p>
<img src="/trend/images/data08/02.png" alt="" width="200" height="auto" />
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<img src="/trend/images/data08/tbl02.png" alt="一~五類感染症の類型" /> <img src="/trend/images/data08/tbl02.png" alt="一~五類感染症の類型" />
<div class="notes"> <div class="notes">
<p>参考文献<br> <p>参考文献<br>
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<span class="q_no">Q5.</span><span class="q_text">温水洗浄トイレの環境にしぼると、吐水のなかに感染性の微生物はいるのでしょうか</span> <span class="q_no">Q5.</span><span class="q_text">温水洗浄トイレの環境にしぼると、吐水のなかに感染性の微生物はいるのでしょうか</span>
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<div class="a">温水洗浄便座は水道配管に直結して使用するものなので、吐水は水道水(上水)です。また水道配管に直結することが許されているということは、構造上、水道水に悪い影響をあたえないという基準を満たした設計がなされていることを意味します。</div> <div class="a">温水洗浄便座は水道配管に直結して使用するものなので、吐水は水道水(上水)です。また水道配管に直結することが許されているということは、構造上、水道水に悪い影響をあたえないという基準を満たした設計がなされていることを意味します。</div>
<img src="/trend/images/data08/02.png" width="269" height="200" alt="" /> <img src="/trend/images/data08/03.png" width="269" height="auto" alt="" />
<div class="a"><br>水道水には、人の健康保護の観点から定められた31項目と、味や色、臭気など生活に利用する上での観点から設定された20項目の基準をクリアすることが定められています。人の健康保護の観点による微生物の指標としては、「一般細菌」、「大腸菌」、「従属栄養細菌」が用いられています。<br> <div class="a"><br>水道水には、人の健康保護の観点から定められた31項目と、味や色、臭気など生活に利用する上での観点から設定された20項目の基準をクリアすることが定められています。人の健康保護の観点による微生物の指標としては、「一般細菌」、「大腸菌」、「従属栄養細菌」が用いられています。<br>
「一般細菌」…標準寒天培地を用いて36℃±1℃で24時間±2時間培養で生育する細菌。1mLあたりのコロニー数(一つの細菌から繁殖した、目に見える細菌の塊)で表す。水道水の水質基準では、一般細菌数は1mLあたり100コロニー以下。なお、食品衛生では48時間培養した結果を「生菌数」として表している。<br> 「一般細菌」…標準寒天培地を用いて36℃±1℃で24時間±2時間培養で生育する細菌。1mLあたりのコロニー数(一つの細菌から繁殖した、目に見える細菌の塊)で表す。水道水の水質基準では、一般細菌数は1mLあたり100コロニー以下。なお、食品衛生では48時間培養した結果を「生菌数」として表している。<br>
「大腸菌」…人などの腸内に存在する細菌。水道水の水質基準では、大腸菌は不検出となっている。ただし、「大腸菌検出=病原微生物の存在」ではない。<br> 「大腸菌」…人などの腸内に存在する細菌。水道水の水質基準では、大腸菌は不検出となっている。ただし、「大腸菌検出=病原微生物の存在」ではない。<br>
「従属栄養細菌」…一般細菌より低栄養の培地を用いて、20℃で7日間培養したときのコロニーを形成する細菌の総称。給排水管内での生物膜量の指標となり、1mLあたり2,000コロニー以下を目標としている。<br> 「従属栄養細菌」…一般細菌より低栄養の培地を用いて、20℃で7日間培養したときのコロニーを形成する細菌の総称。給排水管内での生物膜量の指標となり、1mLあたり2,000コロニー以下を目標としている。<br>
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私たちは常に細菌との共生関係にありますし、微生物の存在が即、感染症で健康を害することにはならないと理解することは大事です。<br> 私たちは常に細菌との共生関係にありますし、微生物の存在が即、感染症で健康を害することにはならないと理解することは大事です。</div>
これまで、大学内や大学病院内に設置されている温水洗浄便座の水質データをとり、研究を行ってきましたが、ノズルの吐水は、生菌数1mlあたりのコロニー数1以下で概ね水道水並み、または100以上ある入浴後の風呂水より少ない結果でした。温水洗浄便座のノズルは、糞便汚染の危険性の高い場所にありながら、自動洗浄機構などによって衛生状態を保っていると考えて良いでしょう。貯湯式の温水洗浄便座を何ヶ月も使用せずに放置し、最初に使った水というような場合でない限り、一般細菌数や従属栄養細菌数も水道水のそれらと比べ異常に高くはなりませんでした。</div> <img src="/trend/images/data08/04.png" width="269" height="200" alt="" />
<img src="/trend/images/data08/03.png" width="269" height="200" alt="" /> <div class="a"><br>これまで、大学内や大学病院内に設置されている温水洗浄便座の水質データをとり、研究を行ってきましたが、ノズルの吐水は、生菌数1mlあたりのコロニー数1以下で概ね水道水並み、または100以上ある入浴後の風呂水より少ない結果でした。温水洗浄便座のノズルは、糞便汚染の危険性の高い場所にありながら、自動洗浄機構などによって衛生状態を保っていると考えて良いでしょう。貯湯式の温水洗浄便座を何ヶ月も使用せずに放置し、最初に使った水というような場合でない限り、一般細菌数や従属栄養細菌数も水道水のそれらと比べ異常に高くはなりませんでした。</div>
<div class="a"><br>したがって、日常的に温水洗浄便座の取扱説明書どおりの手入れを行っていれば、健康を害するような衛生状態になることはないと考察しています。健康な人には影響はないが、免疫力が極端に低下した人に感染症を引き起こす「日和見感染」の可能性は考える必要はありますが、温水洗浄便座の吐水に含まれる微生物が、感染症の原因となることは、通常の使用状態ではまずないでしょう。繰り返しになりますが「環境中に微生物が存在すること=危険」ではないということは、あらためて理解してほしい概念です。 <div class="a"><br>したがって、日常的に温水洗浄便座の取扱説明書どおりの手入れを行っていれば、健康を害するような衛生状態になることはないと考察しています。健康な人には影響はないが、免疫力が極端に低下した人に感染症を引き起こす「日和見感染」の可能性は考える必要はありますが、温水洗浄便座の吐水に含まれる微生物が、感染症の原因となることは、通常の使用状態ではまずないでしょう。繰り返しになりますが「環境中に微生物が存在すること=危険」ではないということは、あらためて理解してほしい概念です。
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<p><a href="https://www.sanitary-net.com/trend/study/study02-5.html" target="_blank"><研究ページへリンク></a></p> <p class="study03-1_gray">
伊与先生のご研究をご紹介したサイトはこちらから<br>
<a href="/sp/trend/study/study02-5.php">温水洗浄便座の吐水の微生物水準:生菌数、従属栄養細菌数に影響を与える要因、及び緑膿菌の挙動とその由来に関する調査研究(2017年10月受理)</a>
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② 感染経路<br> ② 感染経路<br>
③ 宿主の感受性 です。<br> ③ 宿主の感受性 です。<br>
このうちどれかが欠ければ感染は成立しません。感染症対策の基本です。</div> このうちどれかが欠ければ感染は成立しません。感染症対策の基本です。</div>
<img src="/trend/images/data08/04.png" width="269" height="200" alt="" /> <img src="/trend/images/data08/05.png" width="269" height="auto" alt="" />
<div class="a"><br>①の感染源対策では、病原体の存在場所、感染力(発症率・致死率・最少感染量など)を考えます。消毒で病原体の感染力を除くことや、殺菌で病原体自体を殺滅することは、感染源の対策事例です。<br> <div class="a"><br>①の感染源対策では、病原体の存在場所、感染力(発症率・致死率・最少感染量など)を考えます。消毒で病原体の感染力を除くことや、殺菌で病原体自体を殺滅することは、感染源の対策事例です。<br>
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②の感染経路対策では、手指の洗浄・消毒を行います。この「感染経路の遮断」は、日常生活で簡単に実施でき、最も効果的な感染症予防手段です。「ものを触ったら手を洗う・消毒する」これにつきます。自分の手を「感染源」と考えた場合、感染源対策にもなります。飛沫感染では、感染源から2〜3m以上の距離をとることでも感染は防げます。なお、マスクは、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫が飛散距離を少なくするために用います。感染していない人がマスクをする必要性は本来ありませんが、咳エチケットとなります。</div> ②の感染経路対策では、手指の洗浄・消毒を行います。この「感染経路の遮断」は、日常生活で簡単に実施でき、最も効果的な感染症予防手段です。「ものを触ったら手を洗う・消毒する」これにつきます。自分の手を「感染源」と考えた場合、感染源対策にもなります。飛沫感染では、感染源から2〜3m以上の距離をとることでも感染は防げます。なお、マスクは、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫が飛散距離を少なくするために用います。感染していない人がマスクをする必要性は本来ありませんが、咳エチケットとなります。</div>
<img src="/trend/images/data08/05.png" width="269" height="200" alt="" /> <img src="/trend/images/data08/06.png" width="269" height="auto" alt="" />
<div class="a"><br> <div class="a"><br>
③の宿主の感受性対策では、人の免疫力を考えます。免疫力は性別や年齢、人種などで異なります。免疫力の落ちている基礎疾患のある人や高齢者は、合併症を起こしやすいため特に注意が必要です。ワクチン接種は、人間集団として免疫力を向上させる感染症対策です。<br> ③の宿主の感受性対策では、人の免疫力を考えます。免疫力は性別や年齢、人種などで異なります。免疫力の落ちている基礎疾患のある人や高齢者は、合併症を起こしやすいため特に注意が必要です。ワクチン接種は、人間集団として免疫力を向上させる感染症対策です。<br>
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